(8)
何日か後の夜、ネコオルランドの空はいつにもまして澄み
わたって、たくさんの星がきらきらと輝いていました。突
然、空の真ん中あたりが稲光のようにぴかぴかと光って、
少し間をおいてから何百という数の流れ星が、四方八方に
いっせいに流れていきました。地上の猫たちはみんな、そ
の美しい光景にただうっとりと見とれていました。レトロ
ック博士によってこの世界が救われたことなど、知るよし
もなかったのです。
すべてが終わった次の日、ルアーノは、レトロックの奥さ
んのお墓の前に立っていました。じつはレトロックがロケ
ット弾に乗り込む前に、彼に指輪を渡してこう言っていた
のです。
「これは結婚指輪だ。すべてが終わったら、これを妻の墓
の中に入れてくれないか?」
ルアーノは、レトロックから預かった指輪を、墓石の下に
そっと入れました。
そして後日、ルアーノはふたりの墓石に、小さな文字でこ
う記しました。
「レトロック・ロマーリア夫妻
世界を救った偉大な猫とその妻」
(おわり)
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